2010年02月08日 外交フォーラムへの記事掲載

外交フォーラム2010年3月号(2月8日発売)に記事を掲載していただけることになりました。アフガニスタンにおける反政府勢力との和解と再統合について簡潔にまとめたものです。ご興味あればご覧いただけますと嬉しいです。

掲載雑誌:都市出版株式会社『外交フォーラム』2010年3月号(2月8日)
タイトル:アフガニスタンの和解と再統合のために~非合法武装集団の解体(DIAG)の現場から
ページ:57ページ~61ページ


2010年02月08日:Generalコメント(0)kenta

2010年01月29日

今年のアフガニスタンは暖冬で、雨季にも関わらず全然雪が降らなかったので水不足が心配されていたが、カブールでは昨日から雨と雪が降り続いている。自分が生活している海抜レベルでは雨なのだが、すぐそこのほんの50メートルくらいの高さの丘の上では雪だったりする。市内よりも山の上で沢山雪が降って、効果が長持ちしてくれたらいいと思う。

snow1

snow2

snow3


2010年01月29日:Generalコメント(0)kenta

2010年01月20日 カブールでの同時多発テロ

昨日1月18日、カブール市内で、大統領官邸、財務省、中央銀行、セレナホテル、ショッピングセンター等をターゲットにした同時多発テロが発生した。タリバンの犯行声明によれば、20人ほどの武装兵がカブール市内に送り込まれたということだ(一応、僕は無事ですので心配しないで下さい)。

アフガニスタンでは、カルザイ政権樹立後も治安が回復せず中央政府の正当性が疑問視されていることから、タリバンを含む反政府勢力を排除したことが誤りだったのではないかという認識が広がりつつある。もっぱらキーワードになっているのは、反政府勢力との「和解」と「再統合」の2つの言葉で、ドナー国の関心が高まっているのを感じる。

しかし、昨日の事件を見ていて、中央政府やドナー国が和解しようとしているのはこの事件を起こした人達なのだということを改めてしみじみと思った。これは誇張を抜きにしても一朝一夕に成し遂げられることではない。ましてや、政治的和解の後に来るべき、元タリバン兵の社会再統合事業をちゃんと開始できのなんて、かなり先のことになってしまうかもしれない。

日本は「元タリバン兵への職業訓練」に今後力を入れていきますと発表しているが、紛争の分析をしっかりと行わず、日本のアフガン援助の世界への見せ方に関して議論しないままにタリバンとの和解に干渉していくと「テロとの戦い」の文脈に巻き込まれていく可能性は否定できない。

そもそも、アフガニスタンの紛争に関しても色々な見方がある。ここではどれが正しいかという意見を述べるつもりはないが、同じ現象でも人によって見方が色々あるということだけでもわかるように並べてみようと思う。

・アメリカ VS テロリスト (テロとの戦い)

・イスラム世界と西欧世界の対立 (文明の衝突)

・旧ソ連侵攻時代に育った「自由の戦士」のネットワーク (歴史的文脈)

・隣国の利害 VS アフガニスタンの独立 (地域の政治力学)

・Islamic Republic of Afghanistan VS Islamic Emirates of Afghanistan (政治的グリーバンス)

・国家主義 VS イスラム原理主義 (イデオロギーの戦い)

・非パシュトゥン人 VS パシュトゥン人 (民族間の戦い)

・紛争の根本原因としての貧困 (貧困)

これらの内のどれか一つが正解であるということはあり得ないと思う。現実は一つの物差しで測れるほど平面的な形状はしておらず、むしろ様々な方向に向かういくつもの力のベクトルが複雑に交差し、分かち難く絡み合い、立体的な構造物を形作っているというのが正直なところだろうと思う。しかし、どれか一つが原因に違いないと思い込みながらプロジェクトを形成しているケースがどれほど多いことか!

日本も、正しい現状認識がないままに大規模な関与をしていくと、恐ろしい結果が待っているかもしれない。ここは慌ただしい決断はせずに、大局を見て議論を出し尽してから冷静に進むべきだと僕は思うのだが・・・。


2010年01月20日:Generalコメント(2)kenta

2010年01月17日 2度目の正直・・・ならず

閣僚ノミネートの2度目の投票が行われて、17ポスト中10ポストが議会から拒否された。ロンドン会議前にほぼ決着をつけておきたかったと報道されたカルザイにとっては痛手だっただろう。

Parliament Rejects Most of Karzai’s Cabinet Picks
http://quqnoos.com/index.php?option=com_content&task=view&id=3887&Itemid=48


2010年01月17日:Generalコメント(0)kenta

2010年01月10日 2度目の正直

閣僚の2度目のノミネートがされた。1度目は24人中17人が議会から却下され、メディアで「deadlock(膠着)」や「political setback(政治的後退)」と報道された。確かに、このシステムだと5年間閣僚が決まらないという事態だって有り得るのだ。大統領が絶対的な人事権を持ってないというのも、僕からすると不思議な感じがする。

New Names in Karzai’s Second Cabinet List
http://quqnoos.com/index.php?option=com_content&task=view&id=3859&Itemid=48

ところで、1度目の投票でイスマイル・ハーンが却下されたのは歴史的に見てすごいことだ。国民の代表である議会が、ヘラートを実効支配していた伝説的なコマンダーを拒否するというのは、何万石も持っている殿様の首を百姓が鍬で切り落とすようなものだ。まさに民主主義を地でいっているわけだが、アフガニスタンというfeudalismとmonopolyがモノをいっていた世界に突如西欧で生まれた民主主義がやってきたというのは、理想と現実の間にものすごいギャップを生んでいるような気がする。

日本も、民主主義国家といいつつも、60年以上前の成り立ちが現在まで影響していてまだしっかりと根付いていないような気がする。夏目漱石は「西洋の開化(すなわち一般の開化)は内発的であって、日本の開化は外発的である」と、文明開化の後に述べていたが、明治維新と戦後という違いはあれども、鋭く的確な分析だと思う。


2010年01月10日:Generalコメント(0)kenta

2010年01月06日 Al-Qaeda double agent

ヨルダン出身のアルカイダとつながりのあるその男は、一年前にヨルダンで逮捕された。その後、CIAとヨルダンの諜報機関は彼をCIA側に寝返らせ、アルカイダのNo.2と言われるAyman al-Zawahiriの情報を秘密裏に収集するミッションを与えた。しかし、実は、彼はCIA側には寝返っておらず、「有力な情報を得た」とCIAのエージェントを誘い出して、その場で自爆した。7人のCIAエージェントが死亡したと伝えられている。

・・・ハリウッド映画っすか・・・。

CIA bomber was al-Qaeda double agent, US media say
http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/8440535.stm


2010年01月06日:Generalコメント(0)kenta

2010年01月01日 あけましておめでとうございます

new year

新年明けましておめでとうございます。

皆様の一年が健やかさや幸せで満ちたものであるよう、また、世界が憤怒や狂気ではなく喜びや楽しさや、数え切れないほどの感動に満ち溢れたものであるようにと、心から祈っています。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。


2010年01月01日:Generalコメント(4)kenta

2009年12月31日 クナール州の事件

12月30日に、クナール州で10人の市民がNATO国軍によって殺されたと報じられている。

Afghan Investigation: Foreign Troops Killed School Children

報道によれば、カルザイ大統領顧問が行ったインベスティゲーションの結果、10人すべてが市民で、その内8人は13歳から17歳の子供だったとのことである。

NATOは、この調査が行われる前には、反政府勢力が死亡したと公式発表しており、昨日の国防省とNATOの共同記者会見では、更に調査を進めて同様の被害が起こらないように努める、とのコメントを出した。

まずは事実関係を明らかにすることが重要だが、こうした軍事オペレーションによる市民の犠牲は、アフガニスタン政府による和平プロセスと再統合に向けた努力をより困難なものにしてしまう。こうした誤った軍事行動は、一般のアフガニスタン民衆間での反米、反外国感情を高め、彼らの外国人や中央政府に対する信頼性を損ねる。

これに加えて、アフガニスタンでは、2009年の大統領選挙において中央政府の信頼性と正当性に疑問が投げかけられ、生活が向上するという新政権発足時の国民の期待は反故にされ続け、身の回りでは仕事もなければ燃料や食料の値段も高騰するという状況に陥っており、こうした全ての要素が反政府勢力が伸張する後押しになっている。

Political-Miliary-Developmentalな努力を同時並行的に行うことが重要性だ、という事が最近ではようやく認識され始めてきたようだが、こうした事件を見ていると、過去8年間我々は一体何を学んできたのだろうかと思わざるを得ない。



2009年12月31日:Generalコメント(0)kenta

2009年12月27日 ファイダ・ナドラ

今日は、シーア派のアシュラ祭で休みになった。マハラムの月の10日目なので、単にマハラムと呼ばれたりもする。

アシュラ祭では、ムハンマドの娘婿アリーの息子イマム・フセイン(ムハンマドの孫に当たる)が、イラクのカルバラで虐殺されたことを追悼して、シーア派の人々がフセインの痛みや哀しみを追体験して宗教的陶酔に至る。場合によっては、スンニ派とシーア派の小競り合いになりかねないので、家でじっとしていよう。

シーア派の人にとっては大きな行事だが、スンニ派の人にとってはそれほど大きな関心事ではないらしい。そもそも、アッラー以外の神やイマムを崇拝すること自体がスンニ派の教義にはないのだから、イマムの一人であるフセインを祭る行事には意味が見い出せないのだろう。

アシュラ祭で体を痛めつけることについて、あるスンニ派の人が、

「ファイダ・ナドラ」

とコメントしていた。「ファイダ」は「benefit」のことなので、「There is no benefit」ということになる。ファイダ・ナドラって・・・、宗教はファイダ目当てでやることではないと思うのだが・・・。スンニ派の一部の人がシーア派をどのように知覚してるのかがよくわかるような気がした。

話は変わるが、カブールでは最近火事が多く、昨日はシネマ・パミール近くの建物が燃えているのを目撃した。今日のニュースでは、スーパーマーケットのFINEST(シャリナウにある方)の入った建物が煙を上げている様子が流れていた。空気が乾燥しているから火事が増えているのだろう。

アフガニスタンで火事とかガス爆発とかで死にたくはないので、火の元には注意しよう。


2009年12月27日:Generalコメント(2)kenta

2009年12月25日 フォーカス

まだ本気出してないだけと言いながら死んでいくような人生は送りたくない。

フォーカス。

ピントを被写体に合わせる。そして僕はそっと、しかし、確信を持ってシャッターを切る。


2009年12月25日:Generalコメント(0)kenta

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