UNゲストハウス襲撃事件について

今回のBakhtarゲストハウス(シャリナウにあるゲストハウス)の襲撃事件は、自分自身の生命にとっても直接的に関係する事柄だったので、あまり進んで何かを書く気にはならない。僕にも、アフガニスタン人の同僚や、国連で働く国際スタッフや、日本人の知人等々、様々な知り合いがいて、それぞれの人がそれぞれの複雑な思いを持っているだろう。

こうした複雑な状況下で自分の意見を表明することはできないが、色々と聞いた意見を羅列して、今後の教訓にしてみたいと思う。以下は色々と聞いた意見。

国連関係者:
「大統領選挙の決選投票が無くなったとはいえ、国連に対する顕著な脅威(eminent threat)は依然としてあるので、一時退避の決断は妥当なものだった」

「職員を安全に滞在させることができる宿泊施設が充分にはないので、今回の決断に至った」

アフガニスタン人の知人:
「国籍がなんであれ、生命は何よりも大切なものなので、理解できる」

「スタッフの生命は大切だが、今回の事件では国連は事態を大きくし過ぎている。毎日、30人、40人のアフガン人が死ぬような爆発は起こっているというのに」

「外国人の生命は、何百人のアフガン人の生命よりも重いのだろうか」

「スタッフの安全を守るに、なにも一時退避させないでも、セキュリティー対策を強化すればいいのではないか」

国際スタッフ:
「今回の国連の決断は、タリバンに対して、テロ攻撃は社会活動や国連の活動に対して有効であるという、不要なメッセージを与えてしまった」

「遠隔操作はお金の無駄だ」

「今回の決断は、安全な宿泊施設を作るまでの一時的な処置だろう」

「アフガニスタンでこういうことが起こることは想定の範囲内だ。その為の想定と準備を常にしておかなければならない」


重ねて、今回の襲撃事件には多くの知り合いが関わっていて、その全員が一致して納得するような意見を述べる事はほぼ不可能だ。なので、コメントの羅列になってしまうが、決断をする人にとっても働く人にとっても何らかの参考になれば良いと思い記しておく。

最後に、今回の事件で亡くなった方々とその家族と友人の方々に対して、心からのご冥福をお祈りします。



2009年11月12日:Generalkenta

Comments

fukusadaさん:2009年11月16日

お元気ですか?『お気をつけ下さいと』などと言っても何にもならないですが、気をつけて下さい、シャリナウ。私たちも2002年から05年までシャリナウに拠点をおき、そこで80人のアフガン人達と共同生活でした。そんな訳で今回の事は色々と複雑です。もっとも、私たちは、もっぱら民家で寝泊まりなのでゲストハウスとは無縁なのですが・・・。ナシ!?のシーズンはもう終わったのでしょうか?サラングのトンネルを抜けたところの屋台で買って食べたナシの味が忘れられません。お元気でご活躍下さい。亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

kentaさん:2009年11月17日

fukusadaさん、コメントありがとうございます!

国連職員をはじめ、外国人の多くは国外退避をしています。カルザイ大統領は、先日、ジャーナリストとのインタビューで、国連職員がいないことはアフガニスタンにとって「No Impact」だと答えていました。。。アフガニスタン人の中にそう思う人がいたとしても不思議ではありませんが、税収の約6~8倍がドナーからの支援という歳入状況だということを鑑みると不適切な発言でした。

おいしいナシですか!僕はまだめぐり会ってないですね。。。ザクロ・ジュースも美味しいですよ。

Add coments

SKITEM DESIGN WORKS