フィールド・ミッション・レポート(1)
↑設計図を確認するエンジニア
何かの間違いみたいな熱風が、ランドクルーザーの開け放した両窓から車内に入り込んでくる。僕は、それを車両に備え付けられたスイッチを入れたてのエアコンが吐き出す風だと勘違いする。しかし、その熱風はエアコンなどではなく、間違いなく外からやってきている風なのだ。
「これは暑いな・・・」
それが、標高1800メートルあるカブールから、アフガニスタン東部にあるナンガルハル州に入って僕が最初に感じたことだった。ナンガルハル州は隣国パキスタンとトルハム国境で接する最東部の州だ。街を走るオートリキシャや、混然とした喧騒溢れるバザールや、通りを歩く人々などペシャワールにそっくりだ。距離的に近いこともあるが、1979年にはじまる旧ソ連侵攻時代にアフガニスタンからパキスタンに逃れた難民達の往来が、二つの街を相似したものにさせているのだろう。
ジャララバード市内から車で30分ほどソルフ・ロッドに向かって走る。道端には、将来への不安や悩みというコンセプトすら知らないヤシの木が青い空に向かってスックと伸びている。一方で、僕は個人的な将来への漠然とした不安や援助関係者としてのジレンマや葛藤を抱えながら、ひたすらDIAGによって建設されているコミュニティー・センターの現地視察を行うべく突き進んだ。
(冒頭のみでおしまい)











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