フィールド・ミッション・レポート(2)

obeh

↑僕の周りを取り囲むコミュニティーの人々

瓦礫が転がる中で、僕は現地の人々に取り囲まれる。

「街が洪水で襲われてどんな助けでも必要なんだ」

「ビスケットを何トンとか送ってくる団体もあるが、何よりも食糧が必要だ」

「次にまたいつ起こるのか、怖くて寝られやしない」

今年の春、アフガニスタンは北部、西部を中心に大規模な洪水に見舞われた。午後になると雨が降る日が続き、河川が増水して、茶色い濁流が氾濫した。洪水は街にも押し寄せ、死者の数も日に日に増えていった。

プロジェクトサイトではありとあらゆるリクエストを受ける。そのリクエストに比べると、僕の果たすべき義務と果たす事ができる事はあまりにも限られている。そもそも、僕は災害対策の為にここに来たわけではないのだ。しかし、それは僕の仕事ではないものでと、会社に入りたての新入社員みたいな受け答えはできない。少なくともそばにいて話を聞くことはできるはずだろう。

スタッフに通訳してもらい話だけは聞く。出来ない約束はしない。ただ、僕は僕の所属する国や組織やそれ以外の何かを代表して、そばにいる。

洪水で家が壊れて、家具を流された人々が、家族を守らなければいけない責任を背負って僕を見つめる。

そこでも嘘みたいな熱風が僕の横を通り過ぎて行く。



2010年07月10日:Generalkenta

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