フィールド・ミッション・レポート(4)

children


アフガニスタンは多民族国家なので、地方に行くと、トルクメン人だけの村やウズベク人だけの村など、カブールでは出会えない光景に出合う事がある。

そうした単一民族だけが暮らしている場所というのは、コミュニティー内の紛争や争い毎が、民族が入り混じった地域よりも比較的少なく治安も良い傾向がある。それは集団の凝集性が高い事が、コミュニティー内にタリバンなどが入り込むのを予防していると分析できる。この事を別に解釈すれば、アフガニスタンで治安を確保するにはコミュニティーからのサポートがなければ難しいということにもなる。

周辺部に行けば行くほど、アフガニスタンではコミュニティーからのサポートがなければ何もできない事がわかる。見渡す限りの土漠、水源も数十キロ歩かなければなく、不毛な台地が延々と続いている地域が数多くある。そうした地域に行けば、村人の家に匿ってもらう、食べ物を分けてもらう、などしてもらわなければ何もできない事が理解できるはずだ。

バルフ州のウズベキスタンと国境を接する地域にはトルクメン人だけが住む村々が点在している。プロジェクトのモニタリングをしていると、美しい模様をした伝統衣装を着た子供がじっとこっちを見ている。外国人の僕や、カブールからやってきた客人の一向が珍しいのだろうか。

本当は打ち解けて標準レンズで写真を撮ってみたいが、少し距離を置いて望遠レンズで写真を撮ってみる。僕はジャーナリストでも写真家でも何でもなく、あくまでもプロジェクトのモニタリングをする為にここに来ているのだという責任感が邪魔をする。

僕と彼らのフィジカルな距離は、僕と彼らとの心の距離も表している。そして、それは僕たち外部者とアフガニスタン人の間にある距離をも象徴しているのかもしれない。



2010年07月13日:Generalkenta

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