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■旅行記

パキスタン旅行記

プロローグ

それは、僕に「絶望」を予感させた。
西の空では、雷光がディスコテックの照明のように断続的な光の明滅を繰り返し、
横から殴りつける強い風と、雨が降る日特有の匂いが辺りを覆っていた。

ひょっとしたら、ラホール行きのバスは運行キャンセルになるかもしれないな。

それが、僕がその朝、玄関を出て最初に思った事だった。
そんな事態に陥ると僕は大変に困るのである。
そうだ、僕はこの旅行を楽しみにしていたのだ。
ラワルピンディ探索2回、イスラマバード探索1回を経て、
とてもいい流れでパキスタンという国を楽しんでいたので、このまま
ラホール旅行につなげて行きたいという気持ちがあった。

それに、平日の運動不足から来る体全体の倦怠感が拭えなかった。

倦怠感。

イスラマバードでは、それなりに大きい家、三食ご飯を作ってくれるクック、
身の回りの世話をしてくれるハウスキーパーに囲まれて、不自由のない生活をしていた。
しかし、体の底から沸き出てくるエキサイトメントを感じる事ができず、
不完全燃焼を抜けられないでいた。

今回のラホール旅行は、僕にとっては、まるで停滞ムードを切り裂く
中村俊輔のフリーキックのように、倦怠感という目の前の暗闇を引き裂く
ブレイクスルー的役割を担うはずであった。

だから、僕は、その日の朝の天気を見て、ひょっとしたらバスが
キャンセルになるかもしれないと思って、絶望を予感したのである。

しかし、バスは僕の最初の予想に反して、スケジュール通り運行した。
おかげで、念願だったラホール旅行を実現することができた。
今週は、片道300キロあるラホールまでバス日帰り旅行だ!


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↑イスラマバード−ラホールの位置関係図

※この記事は、筆者が2008年6月20日に、イスラマバードからラホールを訪れた時の記録です。



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