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■旅行記

パキスタン旅行記

エピローグ

炸裂してやりたかった。
ぶち壊してやりたかった。

絶望/希望、日常/非日常(祝祭)、創造/破壊、停滞/躍動・・・。
暗闇を引き裂きたかったし、日常を切り裂きたかった。
停滞ムードを破壊したかったし、あらゆる物を越えたかった。

朝5時に出発して深夜12時に終わったバス日帰りラホール旅行は、
単なる観光旅行というラベルを超えられなかったかもしれない。
でも、僕にとっては、それはいつまでも鮮やかな印象を記憶に残す旅だった。
そう、まるでユベントス戦で中田英寿が取った「あの2点」のように、
とても鮮烈な時間だった。僕はそれだけは自信を持って言える。

ラホールからイスラマバードへ向かう帰りのバスに揺られながら、
僕は、その日の朝に起こった出来事が同じ日に起こった出来事だとは信じられないでいた。
西の空に光る雷も、ゴロゴロとなる雷鳴も、フロントガラスを打ち付ける雨も、
アスファルトに出来た濁流も、そのどれもが遠い昔に起こった出来事、
あるいは、実際の世界で起こった出来事ではないような気がしていた。

写真のデータをパソコンに移して、午前2時頃、布団に入った。
バスの余韻を感じながら、体がいつまでもそっと揺れていた。


end
↑バードシャーヒー・モスクが見守るラホールの街。


おしまい



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